心理学ってなんか面白そうだし、ちょっとだけでも勉強をしたいなぁ。
なんて思ったことはありませんか?
今回読んだ「世界最先端の研究が教える すごい心理学」はそんな方にぴったりな本です。
・勉強したことはないけど、心理学に興味がある方
・雑学を身につけたい方
「世界最先端の研究が教える すごい心理学」とは
■ページ数 248ぺージ
- 「心の不思議」がわかる心理学研究
- 「え?本当に?」意外な心理学研究
- 「人間」が見えてくる心理学研究
- ちょっと怖い心理学研究
- こんなことまで扱う心理学研究
など、
5つのテーマで全88例が1冊にまとまっています。
それぞれの例は「どんな実験・調査をして、結果どうなったか」と一緒に説得力のある内容で2〜3ぺージで紹介されています。
紹介されている例は「高いビールと安いビールどちらがおいしい?」や「たくさんのことを記憶するコツ」「満月の日に増えること」「犬は飼い主に似る は本当か」など身近なテーマが多くなっているので会話のネタ、雑学として心理学の知識を得られます。
専門的な言葉や難しいことは、ほぼ出てこないので
「少ないぺージ数と、身近なテーマで、心理学に触れることのできるサクサク読みやすい本」です。
著者について
■著者 内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。
■著書
『すごい!モテ方』『ビビらない技法』『「人たらし」のブラック心理術』など。
面白いと思った話から3つ紹介
すべての例が短く読みやすい内容で、紹介をすると簡単にネタバレになってしまいますので「面白いと思った話を3つ、その話でどんな実験が行われたのかだけ紹介させていただきます。
■「高いビールと安いビールのどちらがおいしい?」
この例は私自身もそんか時があるかも!と思った例です。
私は正直「これ高いんだよ」って聞かされた後に口にするものはなんか美味しく感じます。
こちらの「高いビールと安いビールのどちらがおいしい?」の例では
「ビール愛飲者だけを集めて8週間にわたって3種類のビールを飲んでもらい、それぞれに点数をつけるという実験」が紹介されています。ただし、この実験は「ビールの中身はすべて同じで、違いはラベルに書かれた価格だけが違う」というちょっと意地悪なものでした。
さて、ビールの味の平均的は評価はどうなっていたのでしょうか。
■「お客の衝動買いを誘う香りとは」
いい香りを嗅いで嫌な気分になることはないと思います。
そんな「香り」は、人間をポジティブな気分にされてくれる要因のひとつだそうです。
こちらの例では「いい香りを嗅ぐとポジティブな気分になるなら、お店の中をその心地良い香りで満たしていれば、お客の買い物も促進されるんじゃないだろうか。」
という仮説を立てて「ある2種類の香り」で調べた実験でお客の心理を調べたものになります。
2種類の香りとその結果はどうなったのでしょうか。
■「子どもの人気度を決めるのは」
こちらの話は面白いと思ったというより「気をつけないと」と思った話です。
というのも、
「親がどんな育て方をするのかによって、子供が人気者になれるのか、なれないのかが決まってしまいます。」とのことで、子供が嫌われるのはヤダし、できることなら人気者になって欲しい。と思ってこの話を読んだ後「気をつけないと」と思いました。
その研究は「オランダの大学で、112名の小学生とその両親を対象に行われた研究」です。
「クラスメートで好きな人の名前3人」と「クラスメートで嫌いな人の名前3人」を挙げてもらいその人気度を調べるというものです。
次に
「各家庭を訪れて、子供と親で共同でパズルをやってもらいました。そのパズルは子供がひとりでやるには難しいものなので、親も参加していいのですが、親は子供に声をかけることはできますが、実際に親がパズルに触れてはいけないというルールがありました。」
この実験の結果で「人気の高い子供の親がどんなか?」「人気のない子供の親はどんなか?」が明らかになりました。
まとめ
- 「世界最先端の研究が教える すごい心理学」は、身近なあるあるネタの心理学研究が88個紹介されています。
- ひとつひとつが、少ないぺージでまとめられているので、電車の移動の一駅とかで1個読み終われるので興味あるものだけサクッと読むことができます。
- 身近なテーマなので話題作りの雑学として知っておくのにもオススメです。