ポケモンカードの「弱点」と「抵抗力」についてのルールやダメージ計算の仕方、関連カードをまとめています。特に「弱点」というルールはデッキを作る時や対戦を有利に進めるために覚えておく必要のあるルールなので初心者の方は是非チェックしてください。
ポケモンカードの「弱点」と「抵抗力」とは
ポケモンカードゲームのルールには「弱点」と「抵抗力」というものがあります。
バトル場のポケモンが「弱点」と「抵抗力」を持っていると、技を食らう時のダメージが変わります。
個人的には、この「弱点」のルールのおかげで、どんなに強いと言われるデッキ相手にでも勝てる可能性が生まれるので、ポケモンカードのゲームバランスが保たれていて、新しく始めたいと思う方が、いつ始めても楽しめるカードゲームになっていると思います。
「弱点」
受けるダメージが2倍になる。
「抵抗力」
受けるダメージが「-30」されます。
『弱点・抵抗力でダメージが変わるのはバトルポケモンだけです。ベンチポケモンが受けるダメージは変わりません。』
※2022年3月現在のスタンダードレギュレーションで使えるカードの抵抗力は「-30」となっていますが、スタン落ちしてしまったカードの抵抗力は「-20」のカードもあるので「抵抗力=受けるダメージが-30」が必ずではありません。
スタンダードレギュレーションや「レギュ落ち」についてわからない方は初心者も知っておきたい「ポケモンカードのレギュ落ち・スタン落ち」の記事をご覧ください。
「弱点」の見方
ポケモンカードゲームの「弱点(じゃくてん)」は、ポケモンのカード左下の「弱点」の部分に「タイプのマーク×2」の形で書かれています。
・画像のように弱点の部分に「悪タイプのマーク×2」と書かれている場合は、このポケモンが悪タイプから受ける技のダメージが2倍食らうことになります。同じように「鋼タイプ×2」とある場合は「鋼タイプから2倍食らう」。というように「弱点」の表示は、弱点の欄に書かれている「各タイプのマークから食らう技のダメージが2倍になる」ことを意味しています。
・「レックウザV」のように弱点の欄に何も表示がない場合はそのポケモンは「弱点がない」ポケモンという意味です。どんなポケモンも弱点を突けないので簡単には倒すことができません。弱点がないのは「ドラゴンタイプ」のポケモンとなっていますが、現状ドラゴンタイプで弱点をつけるポケモンもいません。
・画像のラルトスのように同じポケモンでも、弱点が違うポケモンも存在するのでデッキを組む上では気にした方はいいポイントです。
「抵抗力」見方
「抵抗力」はポケモンのカードの左下の弱点の隣に「抵抗力 タイプのマーク-30」の形で表記されています。
・抵抗力を持つポケモンは、抵抗力の欄に表示されている、タイプのマークのポケモンから受ける技のダメージが「-30」となります。
相手の技が「100ダメージ」の技なら100-30で、70ダメージ受けます。
・抵抗力を持つポケモンでも「抵抗力を持つラルトス」と「抵抗力を持たないラルトス」が存在したりします。
・実際のところ、抵抗力を持たないポケモンのが多いので、抵抗力は意外と忘れがちです。
ダメージ計算の方法
ダメージ計算の手順は下記の通りです。
- わざのダメージ計算
- わざを使うポケモンにかかっている効果の計算
- 弱点の計算
- 抵抗力の計算
- ダメージを食らうポケモンにかかっている効果の計算
・上の画像のように、自分の場の「こだわりベルト」のついている「コオリッポ」の「とびだしヘッド」で、相手の場の「リザードンV」を攻撃した時のダメージ計算をしてみます。
わざのダメージ計算
・わざのダメージの計算は、技名の右にある数字とテキストを読んで、ダメージがいくつになるかを計算します。
今回の、コオリッポの技「とびだしヘッド」のダメージは「100」です。他に「+」や「×」「-」などのテキストはないので、このままだと相手の与えるダメージは100になります。
下の画像のポケモンのように技のダメージの数字の後ろに「+」や「×」「-」などがついている場合はその計算をして技のダメージを出します。「-」や「×」で計算した時に技のダメージが「0」になった場合はここでダメージ計算が終わり相手のポケモンにダメージを与えられないことになり自分の番が終わります。
わざを使うポケモンにかかっている効果の計算
・今回の自分の場の「コオリッポ」には「こだわりベルト」がついています。
「わざを使うポケモンにかかっている効果の計算」として「こだわりベルト」の効果「このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のバトル場の「ポケモンV」へのダメージは「+30」される。」が計算されるので、
この時点で「コオリッポ」の「とびだしヘッド」で相手の「ポケモンV」に与えられるダメージは
とびだしヘッド 100 + こだわりベルト 30 = 130
となります。
今回は「こだわりベルト」の効果のみの計算ですが、特性で相手のポケモンに与えるダメージを追加するポケモンも存在します。
ダメージを受けるポケモンの「弱点の計算」
・相手のバトル場の「リザードンV」は弱点が「水タイプ」なので、今回の場合、水タイプ「コオリッポ」から食らうダメージが2倍になります。
「わざを使うポケモンにかかっている効果の計算」までで出ているダメージは、
とびだしヘッド 100 + こだわりベルト 30 = 130 で、
「リザードンV」の弱点計算で 130 × 2 = 260
ダメージくらいます。
ダメージを受けるポケモンの「抵抗力の計算」
・今回の場合「リザードンV」は抵抗力を持っていないので計算は行いません。
技を受けるポケモンが抵抗力を持っている場合は「抵抗力-30」の計算を行います。
ダメージを食らうポケモンにかかっている効果の計算
・「リザードンV」にかかっている効果は特にないので計算は行いません。
このままダメージ260を受けてきぜつします。
このようにうまく弱点をついて戦うことを意識することで、「HP」の高い「ポケモン」も1撃で倒すことができる可能性が生まれるルールが「弱点」というルールです。
このルールのおかげでどんなポケモンも活躍する可能性を秘めています。
「HPの高いポケモンVMAX」は、ポケモンVMAXの最大HPランキング|ポケモンカードでまとめていますので是非チェックしてみてください。
技を受けるポケモンのかかっている効果には主に特性で「このポケモンが受けるワザのダメージは「-○○」される。」のような効果があります。そのような効果を持つポケモンは複数いますので画像は一例です。
「弱点」と「抵抗力」に関連するカード
「弱点」と「抵抗力」に関連するカードとしては、「弱点をなくすカード」や「抵抗力をなくす」「弱点を変える」カードなどがあります。
「弱点」をなくすカード
特定の条件はありますが「弱点をなくすカード」には、
・コーティング鋼エネルギー
・スノーリーフバッジ
・ノコッチの特性「ふしぎなすあな」
・シャンデラの特性「まもりのともしび」
などがあります。
「弱点」を変えるカード
ミカルゲ
無 きょうふをきざむ
次の自分の番の終わりまで、このワザを受けたポケモンの弱点は悪タイプになる。[弱点は「×2」でダメージ計算をする。]
「抵抗力」をなくすカード
ソルロック
特性 レジストシェード
自分の場に「ルナトーン」がいるなら、相手のポケモン全員の抵抗力は、すべてなくなる。